骨粗しょう症は閉経後の女性に多く、ステロイド剤を服用しておられる方、関節リウマチで治療中の方などにも生じます。治療せずに放っておくと、骨脆弱性骨折(軽いけがで骨折する)や椎体の圧迫骨折(背中が曲がってきます)をきたし、ひどくなると介護が必要になる可能性があります。
骨密度検査(保険適用)を受けることでご自分の骨の状態を知ることができます。50歳以上の女性では年に1回は検査をお受けになることをお勧めします。
検査方法 | 当クリニックでは腰椎と大腿骨の骨密度を測定します。施設によっては橈骨(手首の骨)の骨密度を測定(これまでの奈良市の骨粗しょう症検診も橈骨)しますが、「骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2011年度版」では、最も信頼性の高い測定法と部位は「DXA法で腰椎と大腿骨近位部の両者を測定することが望ましい」とされています。実際に橈骨で測定した骨密度が正常値でも、腰椎・大腿骨近位部では骨量減少あるいは骨粗しょう症に分類される方が高率に認められています。 ※詳しくはクリニックにお問い合わせ下さい。 |
以下の方々は公費負担による骨粗しょう症検診が受けられます。
※奈良市の骨粗しょう症検診
奈良市の骨粗しょう症検診は、これまで「奈良市総合医療検査センター」のみでの実施でしたが平成27年度からは基準を満たした医療機関での受診が可能になりました。当クリニックでも奈良市の骨粗しょう症検診を受けていただけます。
対象者 | 令和6年度中(令和6年4月1日~令和7年3月末)に40・45・50・55・60・65・70歳の女性奈良市民で、奈良市に住民登録のある方。 ※奈良市より対象者に、負担金が明記された受診ハガキが送付された方。 |
実施期間 | 令和6年7月1日(月)~令和7年2月28日(金)まで |
検診項目 | 問診、DXA法による腰椎・大腿骨近位部の骨量測定 |
費用 | 1,200円(生活保護は無料、非課税世帯は事前に申請した場合は無
料) お電話にてご予約の上、受診時には郵送された受診票と健康保険証をご持参ください。 (検診の結果、骨粗しょう症と診断されたり、精密検査が必要と判断された方は健康保険で検査や治療が受けられます。 |